プラスチックガイド

医療

医療の中でも、プラスチックは多く使用されています。注射器はポリプロピレン製となり工場から無菌状態で出荷され、使用直前で開封するようになりました。以前のガラス製で繰り返し使用するよりずっと安全で、安価なものとなりました。また各種診断や治療においては特別な性質が要求されることがあります。たとえばCT検査ではベッドには磁気性のあるものは使用できません。このため、透磁性があって、剛性の高いカーボン繊維強化強化エポキシ樹脂が使われています。

人口臓器

入れ歯にはアクリル樹脂、コンタクトレンズには透明なプラスチックが使用されます。人工関節には、超高分子量ポリエチレンとステンレスの組み合わせが使われています。摩耗しづらく、人体にもよくなじむことから、20年以上にもわたって使われ続けることもあるそうです。