プラスチックガイド

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添加剤で質を変える

プラスチックには、かならず添加剤が使われています。これは、ひとつでは得られない特性をつけたり、性能を変えるためのものです。プラスチックは使用中に空気や水によって少しずつ変わっていきます。そこで性能低下を防ぐために安定剤を添加します。安定剤にもいろいろあり、プラスチックの種類や使用状態でも劣化の仕方は違ったものになります。添加物の役割は大きく分けて5つ、性能向上、耐久性改良、表面性能改良、成形性改良、着色です。

事前に安定剤を投入しない理由

事前に安定剤を投入しない理由に、経済的なことがあります。安定剤は、プラスチック自体よりも高価なものになっています。それを大量添加するとプラスチック自体が大変高いものとなってしまいます。また添加剤により加工しにくくなるなどの副作用が起こる可能性があります。また、各用途ごとにいろいろな規制があるため、規制に合わせて安定剤を使ったり使わなかったりします。