HOME > プラスチックの性質と課題 > 延伸、表面加工
延伸、表面加工
ポリマーの分子を一定方向に引きそろえることを延伸といいます。延伸により強度が上がり、合成繊維や荷造りバンドなどに利用されています。また、延伸すると強度のほか、透明性、耐薬品性なども向上し、軽くもなります。塗装するなどプラスチックの表面を加工することで新しい性質を持たせることも可能です。アクリル樹脂のプラスチック眼鏡が代表例で、表面に硬化処理を施しているので、傷がつきにくいのです。
成形条件でも性能が変化する
成形条件でもプラスチックの性能は変わります。溶かす温度、生産速度、冷却速度などの条件も性能を左右する大きな要素です。プラスチックを加工するときには、成形品にどんな性質が求められているのかを理解した上で、それを実現するための条件を適切に設定する必要があります。