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ポリエチレン

ポリエチレンには、軟質から硬質まで色々な種類がありますが、軟質のポリエチレンは1939年から、硬質のポリエチレンは1952年から工業化が開始されました。色が薄く柔らかであるため加工しやすく、まったく新しい製品をつくりあげられるようになりました。いまでは、もっとも多くつかわれる樹脂となっています。代表的なのが、包装用フィルムや、食品、シャンプーなどの容器があります。導入当時は、輸入原料に頼っていて原料が高く、普及し始めたのは国産が始まった1959年以降でした。

ブリキのバケツに勝利

ポリバケツが実現したのは、1957年です。当時50円で売られていたブリキ製バケツの20倍もの価格になっていましたが、将来原料単価が安くなりバケツは必ずポリエチレンになるという開発者たちの信念がやがてポリバケツの普及につながりました。接触しても甲高い音がせず、錆びも出ない、軽量で、落としても丈夫で割れないというポリバケツに多くのユーザーが飛びつき、製造開始から数年後に需要が本格化しました。